不妊Q&A
- 他院で受けた検査を、もう一度受け直す必要はありますか?
基礎検査として前医でどの程度行なわれているか、また検査を受けられてからの期間にもよります。不必要な検査を繰り返すことはありませんので、できれば前医での検査結果を持参して頂くとありがたいです。
転院は言い出しにくいかも知れませんが、患者様は紹介状を書いて貰う権利がありますし、医師は記載する義務があります。遠慮なく申し出られたらよいと思います。転居や家庭の都合で、というのはよく利用される口実です。
検査をやり直すとすれば、負担が大きいのは子宮卵管造影検査(HSG)だと思います。他院で、通気や通水検査だけで大丈夫と言われている場合は、卵管の通過性だけでなく周囲の癒着も含めて調べるには不十分です。またHSGの読影も担当医によって判断が異なり、実際は卵管の先端部で詰まっていても通っていると判定されたりすることもあります。当クリニックへ転院された場合、前回のHSGから1年以上経過していれば(クラミジア抗体が陽性ならもっと早く)治療によっては再検査をお勧めしています。
またHSGは検査を行うこと自体が治療にもなり、これがきっかけで妊娠されることも多いのです。- 初診は生理の周期のいつぐらいに行けばいいですか?
いつでも結構ですが、一通りの基礎検査をするのに一周期かかりますので、月経の2~4日目に来ていただくと能率よく検査ができます。脳下垂体から出て卵巣の働きをコントロールしている性腺刺激ホルモンの検査(採血)から開始できますし、その周期のはじめの卵巣に卵胞に似た袋がないかどうか確認することもできます。初診から月経中の診察に抵抗がある方は、排卵前でもかまいません。
- 同じ治療を何回くらいで次のステップを考えればいいですか?
女性の年齢や、男性因子(精液所見の程度)の有無にもよりますが、女性が30代半ばまでで特に大きな問題がなく、精子の状態も良ければ、タイミング療法を約半年、それでも妊娠に至らなければ人工授精にステップアップし約半年行います。治療を始めておよそ1年経っても妊娠しなければ体外受精に移行することをお勧めします。
この様に治療法で大きく分ければ3段階ですが、当クリニックでは、タイミング療法や人工授精の段階でも、全く同じ治療を半年続けるのではなく自然排卵で妊娠しなければ、内服薬を使って卵胞を育てたり、内服薬で妊娠しなければ注射を組み合わせたり点鼻薬で排卵させたり、患者様ごとに合わせた色々なバリエーションを工夫して行います。また、最終的に体外受精にステップアップされた方でも、通常の体外受精で妊娠しない場合は、顕微授精を提案するなど様々な工夫を行っています。
検査により何らかの要因が見つかった場合や、すでに他の施設で一定の治療を受けられている場合は、人工授精からあるいは体外受精から治療を開始することもあります。また、ご家庭の事情や通院の事なども考慮してご夫婦と相談の上、早目にステップアップする場合もあります。
女性が37歳以上の場合は、個人差もありますが早目により可能性の高い方法に切り替えることをお勧めします。- 精子の数、運動率に対する治療はどのようなものがありますか?また日常生活において注意することはありますか?
薬物療法と手術療法があります。漢方薬、ビタミン剤、ホルモン剤などの薬物療法によって、効果が認められる場合もありますが、精液所見の劇的な改善はあまり期待できません。泌尿器科の診察で精索静脈瘤が見つかった場合は、手術(日帰りまたは1泊入院)で改善されることもよくあります。
日常生活で気をつけることは、現代社会においては難しいですが、ストレスを溜めないことです。
精液所見の改善がうまく行かずタイミング法だけで妊娠に至らない場合は、思い切って人工授精や体外受精、顕微授精へチャレンジされる方が妊娠への早道です。- 数年前に凍結した精子を治療に用いても異常はないですか?
人工授精を行うには、少なくとも運動能を持った精子が一定数以上必要です。凍結精子を融解すると精子の運動率が低下するので、人工授精に用いるのはあまり実用的ではありません。ご主人の精液所見が正常なら、数回の精液を凍結保存しておき、これを一度にとかして使うことは可能かもしれません。
実際、凍結精子を使用可能なのは顕微授精です。顕微授精は、少数の元気な精子さえ得られれば可能ですから、予め凍結保存しておくことを推奨しています。また、−160℃で保存するので凍結期間による精子の状態の差に関係ありません。
たとえ動いていてもDNAに傷があるなど良くない精子は、一旦凍結して融解すると除かれるので、顕微授精の場合は凍結・融解をしたあとの精子を使っています。ただし高度の乏精子症の方は、顕微授精でも凍結精子が利用できない場合があります。- 医療法人栄産会醍醐渡辺クリニックの不妊治療で妊娠された最高年齢は?
一度も出産されたことがない方で、不妊治療によって妊娠され無事出産まで行かれた方は45歳・11ヶ月(妊娠時)です。最高で50歳の方が妊娠されたこともありますが、流産でした。いずれも体外受精で妊娠された方です。
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代表番号(571-0226)から培養室・検査室への取次は
原則できなくなりますので必ず上記番号へおかけください。















