ホルモン検査
月経周期2~4日目に卵胞の発育や排卵に関係するFSH、LH、プロラクチンを測定します。
この検査によって排卵障害、卵胞発育障害の有無を推定することができます。
高温期中期に子宮内膜の着床環境に関係するE2,P4を測定します。
この検査によって黄体機能が正常かどうかわかります。
下記にホルモン値から分かることについて説明します。
脳下垂体ホルモン
- FSH、LHの低値…
- 脳下垂体から卵巣へ指令が行かないので、卵胞(卵子)が育ちません
- FSH、LHの高値…
- 脳下垂体から指令がたくさん出ている状態で卵巣の反応が悪く、卵胞が発育しないため、卵巣性無月経、早発閉経となる可能性があります。
- LHがFSHよりやや高値…
- 卵胞はたくさんできるのですが、卵巣の皮が硬いために、成熟、排卵に至りにくい状態です。
多のう胞性卵巣症候群(PCOS)に多く見られます。 - PRLの高値…
- 月経が不順になったり、排卵が障害される可能性があります。
妊娠していないのに母乳がでてしまう方はこちらが考えらます。
ダブルテスト(GnRH-TRH負荷試験)
FSH、LH、プロラクチンの基準値を測定できる月経周期3~5日目に刺激ホルモン剤を投与し、その前後のFSH、LH、プロラクチンの値の変動をみます。
この検査でホルモン分泌のどこに障害があるのかを予測することができます。
FSH、LHの値があまり変化しない…下垂体の障害
LHの値のみが高くなる…多嚢胞性卵巣過剰刺激症候群(PCOS)
FSH、LHの値が高くなる…卵巣自体の障害
プロラクチンの値が急激に上昇…*潜在性高プロラクチン血症
*潜在性高プロラクチン血症
プロラクチンは日内変動があり、朝に低く、夜に上昇します。この為、日中に測定したプロラクチン値が正常であっても、夜間急激に上昇している場合、排卵障害や黄体機能不全症をおこす原因になることがあります。これを『潜在性高プロラクチン血症』といいます。 ダブルテストを行って刺激後のPRL値が急激に上昇するとこの病名を疑います。卵巣機能不全
- E2の低値…
- 卵巣から卵子が排卵しなかったり、子宮内膜が厚くならないことがあります。
- P4の低値…
- 子宮内膜が着床に適した状態になりません(黄体機能不全)。
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