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ホルモン検査

月経周期2~4日目に卵胞の発育や排卵に関係するFSH、LH、プロラクチンを測定します。
この検査によって排卵障害、卵胞発育障害の有無を推定することができます。

高温期中期に子宮内膜の着床環境に関係するE2,P4を測定します。
この検査によって黄体機能が正常かどうかわかります。

下記にホルモン値から分かることについて説明します。

脳下垂体ホルモン
FSH、LHの低値…
脳下垂体から卵巣へ指令が行かないので、卵胞(卵子)が育ちません
FSH、LHの高値…
脳下垂体から指令がたくさん出ている状態で卵巣の反応が悪く、卵胞が発育しないため、卵巣性無月経、早発閉経となる可能性があります。
LHがFSHよりやや高値…
卵胞はたくさんできるのですが、卵巣の皮が硬いために、成熟、排卵に至りにくい状態です。
多のう胞性卵巣症候群(PCOS)に多く見られます。
PRLの高値…
月経が不順になったり、排卵が障害される可能性があります。
妊娠していないのに母乳がでてしまう方はこちらが考えらます。
エストロゲン・黄体ホルモン
卵胞ホルモン(エストロゲン)について
卵胞ホルモン(エストロゲン=E)は卵胞の成熟度を表すホルモンで、20種類以上ありますが、代表格はエストラジオール(E2)です。自然の卵胞発育(1個の場合)では、E2の血液中濃度が1ml当たり250~300ピコグラム(1兆分の1グラム)に達すると卵胞が成熟したと判定します。この位の濃度に増えると、視床下部にある性中枢にシグナルが送られ、下垂体から排卵ホルモン(LH)が大量に出て(LHサージ)成熟した卵胞に働き排卵が起こります。
クロミッドを服用して卵胞発育を促がした場合、E2は卵胞1個でも500~700ピコグラムと自然排卵時の2倍あるいはそれ以上に達することもあります。排卵直前の卵胞の大きさも自然排卵の場合18~23mm位ですがこれよりも大きく25~30mm位になることもしばしばです。体外受精で多数の卵胞を同時に発育させるときは、治療(月経)周期の2or3日目から毎日卵胞刺激ホルモンを注射して、左右両側の卵胞の発育状態を超音波で観察し、卵胞の数と個々の卵胞の直径をモニターします。
一方でE2を測定して卵胞の成熟度を調べます。成熟卵胞1個当たり250~300ピコグラムと計算して、超音波で見られた卵胞の数と大きさに見合う量のE2が検出できれば、その卵胞は成熟していると判断できます。その日の夜にhCG(排卵ホルモン)の注射をして翌々日採卵となります。ですから、このhCGの投与時期を決めるためにもE2測定が必要です。
黄体ホルモン(プロゲステロン)について
黄体ホルモン(P)は排卵後にできる黄体の機能を知る目安となるホルモンです。Pは胚の着床に大切な役目をもったホルモンです。基礎検査では着床期(高温相の中間期)に測ります。この値が血液1ml当たり10ナノグラム(10億分の1グラム)を切れると着床がうまくいきませんので、黄体ホルモンの補充が必要です。ただしこれは、あくまで参考で、黄体ホルモンの状態は治療によって毎周期変動すると思われます。
タイミング法や人工授精をする時、チャンスなのかあるいはチャンスが過ぎているのか超音波で判断できないときがあります。このときにもPを測定し1〜1.5ナノグラムであれば排卵直前でタイミングとしては最適です。2~2.5ナノグラム以上であれば排卵後で、遅いと判定します。Pを測定するもう1つの目的は、体外受精・胚移植で移植の時の子宮内膜の準備状態を知ることです。卵巣刺激をしてhCG切り替え日(採卵の2日前)のP値が1.3ナノグラムを超えた時や、採卵当日10.0ナノグラム以上あれば、内膜の胚受け入れ状態が進み過ぎて着床率が低下しますので、その周期の移植は断念し胚を凍結保存する場合もあります。
ダブルテスト(GnRH-TRH負荷試験)

FSH、LH、プロラクチンの基準値を測定できる月経周期3~5日目に刺激ホルモン剤を投与し、その前後のFSH、LH、プロラクチンの値の変動をみます。
この検査でホルモン分泌のどこに障害があるのかを予測することができます。

FSH、LHの値があまり変化しない…下垂体の障害
LHの値のみが高くなる…多嚢胞性卵巣過剰刺激症候群(PCOS)
FSH、LHの値が高くなる…卵巣自体の障害
プロラクチンの値が急激に上昇…*潜在性高プロラクチン血症

*潜在性高プロラクチン血症
プロラクチンは日内変動があり、朝に低く、夜に上昇します。この為、日中に測定したプロラクチン値が正常であっても、夜間急激に上昇している場合、排卵障害や黄体機能不全症をおこす原因になることがあります。これを『潜在性高プロラクチン血症』といいます。 ダブルテストを行って刺激後のPRL値が急激に上昇するとこの病名を疑います。

卵巣機能不全
E2の低値…
卵巣から卵子が排卵しなかったり、子宮内膜が厚くならないことがあります。
P4の低値…
子宮内膜が着床に適した状態になりません(黄体機能不全)。

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