general inspection一般検査

  • ホーム
  • 一般検査
  • 不妊治療施設の選び方

不妊治療施設の選び方

全国の方々から電子メールで、今受けている治療に関する問い合わせがしばしばあります。
「果たしてこの検査は正しいのか?」「この治療は本当に自分に合っているのか?」など。

不妊治療を看板に掲げる施設は雨後の竹の子のごとく増え、今や各地に乱立状態です。
学会や学術雑誌でよく勉強し、地道にこつこつと診療を行う先生もいれば、産婦人科の経験は長くても不妊治療を始めたのはつい最近という先生。
中には宣伝ばかりで、中身のない診療を行っている施設などさまざまです。

少しでも良い環境で治療が受けられますよう、とっておきの情報を皆様に提供します。
子供ができずに悩んでおられる全国の方々にとって、一番大切な「施設選び」の一助になれば幸いです。

下垂体ホルモン検査(FSH、LH、プロラクチン)

不妊治療を行うにあたって、基本中の基本の検査です。

不妊治療医は、やみくもに注射や投薬を行うのではなく、この検査結果をもとに薬の種類や量を選びます。通常は、生理開始3日目の採血で一番正確な値が出ますが、ずれても2〜5日目に行うべきです。また、検査は行うものの排卵の少し前や、排卵後に調べる施設も要注意です。たとえ生理周期が順調で毎月排卵していても、知らないうちに卵巣の予備能力が低下(FSHが上昇)している場合があるので、正しい時期に正確に検査をすることが重要です。また、生理不順のある方や周期の長い方は、なるべく負荷試験(ダブルテスト)を受けるのが良いでしょう。無理なダイエットや精神的ストレスから来る視床下部性の排卵障害は、病歴と一回の採血(基礎値だけ調べる)で診断がつくことも多いのですが、もともと生理不順の方に多くみられる多のう胞性卵巣(疑いの方も含む)の場合は、約半数が負荷試験でないと診断がつきません。

ヒューナーテスト(性交後試験)

この検査も基本中の基本であるゆえに、行わない施設はおすすめできません。

不妊治療の教科書では性交後12時間以内とありますが、できれば10時間以内が望ましいです。時間が経過していても十分な数の精子が元気に泳いでいる場合は問題ないのですが、そうでないときは時間が経ち過ぎたためか実際に問題があるのかどうかわかりません。さらに最も重要なことは、1回の検査で結果が良くなくても、即座にヒューナーテスト不良と判定せず、子宮頸管粘液の多い時に、2回、3回と検査して判定すべきです。それでも結果が良くなければ、精液検査と抗精子抗体検査を行います。

超音波検査

経腟超音波が十分使い慣れているかどうかで、ある程度医師の力量がわかります。

熟練した不妊治療医なら、よほど特殊な位置でない限り1秒で卵巣が映し出せます。不妊治療医は、他の産婦人科医より卵巣を映し出すのがことのほか得意なはずです。正常な位置の卵巣をあれこれ探すような医師はやめたほうがよいでしょう。さらに、経腟超音波を使いこなしていれば、内診との組み合わせで癒着の有無を推測したり、卵管造影をせずとも一部の子宮奇形の診断を行うこともできます。

前周期の遺残卵胞や普段からあるのう腫の確認

複数の医師が不妊治療を担当する施設では、生理開始2〜5日目ごろに、前周期に排卵まで到達しなかった卵胞(遺残卵胞)が残っていないか、また普段からのう腫があれば、その大きさを超音波検査でチェックするべきです。一人の医師が毎回、診察を行う場合は、ひとりひとりの状態をある程度きっちり把握していることもありますが、複数の医師でチーム医療を行う際には、いつもあるのう腫を発育卵胞と見間違えたり、前周期の遺残卵胞があるのを知らずに、もうすぐ排卵などと誤った診断をしないためにも、こういった細かなチェックが欠かせないのです。

排卵の確認

診察していると、全治療周期のおよそ20%で黄体化非破裂卵胞(LUF)が認められます。黄体化非破裂卵胞は、卵子の入った袋(卵胞)が破れない(卵子が放出されない)まま黄体化するので、基礎体温は少し上昇し多くの場合短い高温期もできます。したがって丁寧な治療を行うには、毎周期必ず超音波検査で排卵がきっちり起こったかどうかを確認する必要があるのです。

子宮卵管造影

必ず不妊治療医が担当していること。
外来の不妊治療医でない、見たこともない医師が出てきたら要注意。

大きな施設ではしばしば経験の浅い医師が子宮卵管造影係を務めていますが、子宮卵管造影こそ技術が必要な検査です。できれば透視装置のついたレントゲン装置で、モニターテレビを見せてもらい、リアルタイムで説明を受けながら検査を行うのが理想的です。そうすることで痛みは通常の半分以下となります。しかし、どうしても恐怖心が強かったり、過去に辛い経験をした方は、日帰り手術用の麻酔を使って眠っている間に検査を受けることも出来ます。また、卵管通水や通気のみを行うのはおすすめできません。というのも、通水や通気だけではどちらの卵管がどの部位で詰まっているか正確に診断できないからです。さらに、子宮卵管造影では子宮内膜ポリープや子宮筋腫による子宮内腔の変形の診断、造影剤のお腹の中への広がり具合で、癒着の有無などを推測できます。

クラミジア検査

クラミジア検査には、採血で血液中の抗体を調べる検査と、子宮の入り口を綿棒でこすって抗原(クラミジアそのものがいるかどうか)を調べる方法の2種類があります。子宮の入り口を調べる抗原検査では、過去にクラミジアに感染していて病原はすでに身体からなくなっている場合(抗生物質大国の日本では、風邪などの際に投薬を受けクラミジアが体内から消えることもあります)、陽性になりません。たとえ病原が身体からなくなっていても、感染していた時期に受けた卵管のダメージや骨盤内の癒着は残っていることもしばしばあります。したがって不妊症の検査では、過去の感染(クラミジアが体内に侵入した事実)も陽性に出る血液検査で抗体を調べるべきです。

不妊治療は、手を抜けば多くの人を診察できますが、それでは難治性の人はいつまで経っても妊娠しません。ましてや検査に手を抜けば、どの人が難治性かもわかりません。

ご予約はこちら

0755710226

電話受付時間

月・水・金9:00~20:30

火・木・土9:00~17:00

日・祝9:30~12:30